BTOパソコンのマザーボードを徹底比較!

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マザーボードはまさしくパソコンの基幹となる母板なんですが、各社のBTOパソコンを色々と調べていると性能には直結し難いためか軽視されているような状況が目立ちます。

わかっていて選ぶのであれば問題ないのですが、『わからずに選択している』、あるいは、『そもそも選択肢がない』、という状況は良くないと思うので、現在主要のマザーボードとチップセットの傾向は把握しておきましょう。

まずはチップセットの比較からです。ここではメインストリームとなるIntel CPUのLGA1150ソケットを対象としています。

LGA1150 主なチップセットと特徴

項目 OCサポート ディスプレイ 最大メモリ USB SATA RAID PCI-E ×16 PCI-E最大レーン
Z973画面32GBUSB3.0×6
USB2.0×8
SATA 6G×6GEN38レーン
H97×3画面32GBUSB3.0×6
USB2.0×8
SATA 6G×6GEN38レーン
B85×3画面32GBUSB3.0×4
USB2.0×8
SATA 6G×4
SATA×2
×GEN38レーン
H81×2画面16GBUSB3.0×2
USB2.0×8
SATA 6G×2
SATA×2
×GEN26レーン

※Z97はPCI Express 1x16, 2x8, 1x8 and 2x4 もサポートしています。動作は×8になりますが、グラフィックカード2枚挿しに対応しているということです。

機能面で比較するとZ97が一番豊富ですが、H97との違いはOCとグラフィックボードの2枚挿しに対応しているかどうかになります。Z97は対応、H97は非対応で、その他に違いはありません。OCやグラフィックボードの2枚挿しの必要がなければH97でかまわないということです。

注意点としては、Z97はCPUのOC(オーバークロック)に対応しているものの、OC自体はメーカーサポート外になるということです。Core i7 4790KやCore i5 4690Kなど末番にKが付くCPUはOCに対応しており、これらのCPUとZ97マザーボードを合わせることでOCの設定が可能になります。が、OCは自己責任で故障したからといってメーカー保証で修理してくれるわけではありません。あくまでもOCができるというだけになります。

B85になるとUSB3.0やSATA 6Gのポート数がZ97/H97と比べると少し減ります。H81はさらに減って、サポートディスプレイ数やメモリ最大搭載量、PCI-Eの最大レーン数も減るようになります。H81は一番機能が削られていますが、2画面、メモリ16GB、USB3.0×2、SATA 6G×2となっており、グラボのPCI-EがGEN2と一つ前の世代の規格であることを除けばそうそう困ることはないと思います。

PCI-EはGEN2の実効データ転送速度は片方向500Mbyte/sec、GEN3は片方向1.0Gbyte/secと倍の差があります。とはいえ現在のグラボの仕様だとGEN2でもGEN3でも影響はさほどないのと、後方互換もあるので特に問題はありません。ベンチマークでも大して差はないです。ただし、GEN3グラボが出始めの頃は後方互換が上手くいかないこともあった(BIOSの更新で改善)のと、動画編集で使われるGPGPU処理では若干差が広がるようです。

機能面だけで見ればH81チップセットでもほとんどの人は問題ありません。問題はないんですが、機能面とは別の一面で不安があります。それは、耐久性です。とりあえずASUSのH81M-EとH97M-Eの比較画像です。

H81M-E H97M-E
H81M-EH97M-E

同じエントリークラスであるEモデルのM-ATXのマザーボードを選んでみました。M-ATXの規格ではあるものの、H97M-Eの方が縦横ともに約2cmほど大きくなっています。

メモリスロットやUSBの数が異なるのが目に付きますが、それと同じくコイルやコンデンサの数の差も目に付きます。CPUソケット周りのコイルとコンデンサ部分がわかりやすいですね。四角いコイルはH81M-Eでは3個、H97M-Eでは4個です。

これはCPUへの電源の供給に使われる部分なんですが、H81M-Eは3フェーズ、H97M-Eは4フェーズとなっています。Haswellと呼ばれる現行のCPUになって電圧制御がCPUに内蔵されたので単純にフェーズ数だけで質の高さを測れるわけではありませんが、ザックリとH97M-Eの方がコストが掛けられていると思って良いと思います。

これはH97とZ97でも顕著に現れていて、同じくASUSのH97-PROとZ97-PROの比較画像です。

H97-PRO Z97-PRO
H97-PROZ97-PRO

まずZ97-PROの大きなヒートシンクが目立ちます。熱に対する対処を強化しているということですね。電源フェーズはヒートシンクに隠れていてわかり難いですが、H97-PROが6フェーズなのに対しZ97-PROは12+2フェーズとなっています。このようにチップセットによる機能の違いとは別に、使われている部材の違いもあるということです。

寿命に関しては個体差もあるので一概には言えないのですが、平均するとZ97-PROの方が寿命が高い傾向になると思われます。安いBTOパソコンではH81やB85といったマザーボードが使われることが多いのですが、チップセットの機能の違いの他にも安いなりの理由があるということは知っておいた方が良いと思います。

基本的にはチップセットが良くなればなるほど、価格が高くなればなるほど使われている部材も良くなると思って良いと思います。H81 < B85 < H97 < Z97ということですね。

機能面ではH81でも大丈夫、H97とZ97ではOCやグラボの2枚挿しの有無しか違わない。しかし質を考えるとZ97の方が良い。コストとの兼ね合いで悩ましいところだったのですが、昨年の夏にオススメのマザーボードが発売されました。それは、H97-PRO GAMERです。

H97-PRO GAMER
H97-PRO GAMER

どうです?もう見るからに剛健そうでしょ? ヒートシンクも大きいし電源フェーズは8フェーズ。Z97-PROには及ばないものの、Z97クラスの部材が使われています。これ、なかなか少ないんです。H97だとコスト面を意識するのか、部材がどうしてもZ97より劣ることが多かったんです。

H97-PRO GAMERの登場でようやく価格と部材のバランスの良いマザーボードが出てきたと喜んだものでした。なにせH97-PRO GAMERとZ97-PROとの価格差は1万円も有るんです。Z97のエントリーモデルであるZ97-Aでも約4000円の差。OCやグラボの2枚挿しが必要なければ他の機能は差がないだけにこの4000円差は大きいですよね。しかし耐久面を考えるとZ97-Aを選択せざるを得ない状況だったので、H97-PRO GAMERの登場は本当に大きかったです。

というわけで、BTOパソコンのマザーボードには選択肢があればH97-PRO GAMER一押しです。無ければできるだけ性能の高いチップセットを選択することをオススメします。逆にゲーミングPCでもH81マザーボードを使っているマウスコンピューターは個人的には無しですね。

BTOパソコンにおすすめのマザーボードはこれだ!

おすすめランキング NO.1 H97-PRO GAMER

機能面と使われている部材、価格のバランスに優れた1枚。OCはメーカー保証外、グラボの2枚挿しは×8動作で使い勝手も悪いことを考えると大抵の人はH97チップセットで問題ないと思います。部材も考えるとH97マザーボードのなかでは一押しです。BTOパソコンの選択肢にあれば迷わずオススメです。

おすすめランキング NO.2 Z97チップセット

基本的にはチップセットの性能が高いマザーボードの方が使われている部材も良い傾向にあります。マザーボードは選択肢が少ないBTOショップも多いので、とりあえずZ97チップセットを選んでおけば無難です。

おすすめランキング NO.3 B85チップセット

B85よりH97の方が良い傾向にはあるものの、価格差も考慮すると普通のH97マザーボードならB85で良いかなー、といった消極的な選択です。『それほど負荷を掛けない』、『長時間使わない』、といった用途であればコストを重視してB85で良いと思います。

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