Adobe Premiere Proに必要なスペックと重要なポイント

Premiere

このページのURL(リンク/シェア用) http://xn--bto-jk4byb3g7j.com/premiere.html

・Premiere Proの必要スペック

※公式の必要スペックから要項だけを抜粋してわかりやすくしています。
公式サイト 必要システム構成 | Premiere Pro


さすがにPremiere Proともなると要求スペックが高いですね。とくにHDDに対する要求が高く、RAID 0推奨となると通常のパソコンではどうにもなりません。サウンドもASIO対応となると厳しいです。QuickTimeも含めるとPremiere ProはMACの方が向いているのかも知れません。

これ、オーディオ好き以外にはあまり知られていないのですが、Windowsの標準サウンドはその昔( XP以前)ドライバがイマイチで音が悪かったんです。で、音を良くするドライバがASIOなんですが、MACの場合はCore Audioと呼ばれるものが搭載されており、ASIO同等とされています。

実際MACのPremiere Pro必要スペックではASIOの記述がなかったので、MACは問題ないとされているのだと思います。WindowsもVISTAからWASAPIというオーディオAPIが登場してASIO同等のことができるようになったのですが、WASAPIにはアプリ側の対応も必要なのでPremiere ProがまだWASAPIに対応していないということではないかと思います(本職さん、誰か教えて!)。

さらに悪いことにWindowsはサウンドカードやTVチューナーといったマルチメディア関連との相性問題が悪く、フリーズやブルーバックなど起こることがあります。WinodwsだととりあえずASIOドライバだけ入れて様子見の方が良いのかなー。

CPUはC2D以上となっていますが、Photoshopの必要スペックがPentium 4と随分低いスペックを記載していたことを考えると現行4コアのCore i5以上が良いと思われます。メモリは4GB以上だけど8GB推奨。最低8GBということですね。わかります。この辺は扱う動画にもよると思うので8GBでOKな気もします。フルHDとかだと16GB以上でしょうね。

基本的なスペックはとりあえずここまで。ここからはグラフィックボードの話

Premiere Proの機能をフルに活用するにはAdobe認定GPUカードというものが必要なんですが、これ、Geforceです。大事なことなので二度言いますよ。Geforceです。

Premiere ProのGPU処理で使われるのはNVIDIAの技術であるCUDAです。3Dグラフィックスで使われているQuadroが強いOpenCLではありません。そもそもPremiere ProのGPU処理の成り立ちがCUDA依存だったんです。しかし、CUDA依存ということはNVIDIAの技術なのでAMD系のグラボでは使えません。そこで、AMD系のグラボでも使えるようにとの要望からOpenCLへ対応したという経緯があります。

Quadroが強いのはOpenCLであってCUDAではありません。3Dの頂点処理の正確性はGeforceでは不可能なんですが、3DCGの動画以外であれば全部2Dです。3DCGグラフィックスを制作、編集すること以外であればGeforceで良いんです。

CUDAが重要とわかったところで、GeforceとQuadroのCUDAコア数を調べてみましょう。

GeforceCUDAコア数価格QuadroCUDAコア数価格
GeForce GTX Titan Z5760約20万円Quadro K60002880約52.3万円
GeForce GTX Titan Black2880約15万円Quadro K52002304約23.6万円
GeForce GTX 9802048約7.5万円Quadro K42001344約11.4万円
GeForce GTX 970 1664約4.5万円Quadro K2200640約6.1万円
GeForce GTX 9601024約3.0万円Quadro K620384約2.3万円
GeForce GTX 750 Ti640約1.8万円Quadro K420192約1.7万円
GeForce GTX 750512約1.5万円
GeForce GT 740 384約1.2万円
GeForce GT 730384約0.9万円

『圧倒的じゃないか、我がGeForceは』『ジーク・GeForce!ジーク・GeForce!』

ギレンが仰るように、CUDAコア数で比較すると約6.1万円のQuadro K2200でも640個。約1.8万円のGeForce GTX750 Tiと同じです。CUDAコア数を重視するといかにGeForceが優れているのかわかります。

ただし、Photoshopで10bitカラーも必要となるとQuadroが必須となります。10bitカラーに対応するだけならQuadro K420で十分なんですが、これだとCUDAコア数が192個しかないのでPremiere Proでのパフォーマンスは望めません。

Premiere Proでのパフォーマンスを考えるとQuadro K2200ぐらいは欲しいところですが、これだと高すぎるのでGeForceとQuadroの2枚挿しにしたり、サブPCにQuadro K420を追加してPhotoshopはそっちで作業するといったことを検討しても良いと思います。


Photoshopと10bitカラーについてはこちらを参考にして下さい。 Photoshopに必要なスペック

Adobe認定GPUカードについてはこちら下部のリストも参考にして下さい。 必要システム構成 | Premiere Pro


認定には膨大な検証作業が必要とのことで、最新のグラフィックボードが公式認定されるまでには時間が掛ります。確実を求めるなら認定リストにあるグラボを選択しましょう。

さて、最後に一番大変そうなHDDについてです。HDDはRAID 0が推奨となっています。HDDは今一番化石化しているパーツで、読み書き速度が遅いです。動画の編集では特に書き込み速度の遅さが致命的なものと思われます。

動画の編集ではPremiere Proに限らずフルHD動画編集にはRAID 0を推奨していることが多いので、高い解像度になればなるほどRAID 0が必須になると思われます。一つ辺りのファイル容量が小さいのであればいっそのことSSDを使うというのも検討するべきかも知れません。作業領域に128~256GBのSSDを使用して、作成したデータは別HDDに移して保存。編集するときだけ作業用SSDへ移して編集。

今のSSDはRAID 0よりも早いのと、RAID 0にすることでの運用リスクを考えると一度に編集するファイルの容量が少なければ作業用SSDを搭載した方が良いと思います。

Premiere Proの必要スペックまとめ

皆さん、ついてきてますかー。さすがはPremiere Pro。必要スペックが面倒です。今回はガチスペックとそれなりスペックの二種類に分けたいと思います。ちょっと幅が広すぎるので、分けないと簡単にはまとめられないですね。

とりあえずサウンドはASIOドライバを入れましょう。これでサウンド周りはとりあえずは大丈夫なはずです。外部機器から音声入力を行うようならそれようのサウンドカードなど録音デバイス。サウンドカードよりUSB接続の方がチャンネルが多いかも知れません。

CPUは最低Core i5。ガチであればCore i7のなかでもさらに上位となる6コアや8コアモデルを選択しても良いと思います。8コアはさすがに高すぎなので6コアかな。ただし、6コアや8コアのCPUはQSVというCPU内蔵グラフィックスを使用した動画エンコードには対応していないので注意が必要です。

次にメモリ。8GBを最低ラインに、ガチだと32GBを推しておきたい。32GBあれば大抵のケースで不足するということは避けられるはず。

グラフィックカードはGeForce GTX 960。認定はまだされていないので、認定が必要ならGTX770。Photoshopで10bitカラーが必要ならQuadroだけどPremiere Proでのコストを含むパフォーマンスはGeForceに大きく劣ります。

HDDはとりあえず7200rpmのHDD。ガチだとRAID 0構成。作業用SSDの搭載も視野に入れましょう。

・BTOパソコン.com Premiere Pro それなりスペック

ボトルネックとなるのはHDDか。しかしRAID 0を組むのは管理運用まで含めると慣れない者にはハードルが高いと思います。RAIDコントローラーでHDDを制御するので、リスクは通常よりも上がるのとWindowsの更新などでRAIDが勝手に解除されることがあるので、この辺りの設定が自身でもできないと運用は厳しいですね。

・BTOパソコン.com Premiere Pro ガチスペック

CPUは汎用性も考えて4コアのCore i7 4790Kを選択。重いファイルだけを考えると6コアの方が良いと思いますが、画質にそれほどこだわらないときはQSVでサクッとエンコード出来た方がメリットが大きいと思われます。

CPUの性能は高ければ高いほど良いので、常に画質最優先であれば6コアCPUに変更しましょう。HDDはRAID 0を組むか、作業用SSDを追加するかのどちらか。通常のHDDという選択肢はありません。グラフィックスはガチでもGTX960クラスで問題ないと思います。

このスペックでオススメのBTOパソコンはゲーミングPCで紹介しています。扱う負荷に応じてCPUやHDD、メモリはカスタムしないとダメですが、スペック的にはゲーミングPCが一番近いですね。

PAGE TOP